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電源

デジタルマルチメータ sanwa PC510 でPC電源をチェック

このブログ始まって以来、といっても最近だが、電源ネタの割合が非常に高い。

実はこの電源、パソコンを構成するパーツとしての重要度が結構高いのだ。
単純に電気がないと動かないとかいう話ではない。
一般の電気製品に比べて、安定した電源供給が必要とされるのだ。
なぜならば、電源の安定性はPCの安定性に直結しているといっても過言ではないからだ。
そして電源のトラブルは比較的多く、切り分けが難しい。

たとえば、操作していたらいきなり電源が切れるという症状だったとする。
このとき、電源を疑い、一般的なテスターで電圧を測ってみたところで、短時間では特に異常は出ない。
実際に操作をしながらテスターの目盛りを見続けるというのも現実的ではない。

そこで今回、デジタルマルチメータsanwa PC510を購入した。
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この商品は、PC接続ケーブル KB-USB2
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と、【データロガーソフト】PC-Link ver1.12
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を組み合わせることで、Windowsマシンに測定値を取り込み、グラフ化することができるのだ。
取り込み間隔は最短で0.5秒
これでベンチマークソフトなどで負荷をかけながら電圧の変動をモニタするというわけだ。

また、応答速度5msでのMAX,MIN両方のピークホールド機能もあるため、電圧がドロップしているかどうかの確認が可能だ。

これでしばらく疑わしい電源のチェックをしてみようと思う。

サーマルシャットダウン

PCの電源が突然落ちて、すぐに電源を入れようとしても入らず、しばらくすると入るようになる。

こういう現象が頻繁に起こっている方はいないだろうか?
おそらくそれは、サーマルシャットダウンである可能性が高い。

  1. CPUヒートシンクの目詰まり
  2. CPUファンの故障
  3. CPUとヒートシンクの結合不良
    (熱伝導パッド若しくはグリスが適正に取り付けられて(塗られて)いないか、単純にヒートシンクの取り付けが緩んでいる)
  4. パソコン本体内での空気循環が悪く、熱がこもる

サーマルシャットダウンとは、主にこれらの原因によって、CPUが冷却されず規定値以上の温度に達してしまい、過熱保護機能によって電源が落ちることをいう。

こんな真冬にとも思ったが、どうやらお客様のところで起こっているらしい。

参考までにこの写真を見てもらいたい。

ヒートシンク目詰まり

真中にある四角いのがCPUのヒートシンクで、その向こう側についている黒いのがヒートシンクに風を送るファンだ。
ヒートシンクの隙間がここまで目詰まりしてしまうと、いくらファンが風を送っても全く冷却されないのは理解していただけると思う。

さて、今の時期はたとえこのような状態であっても、少しファンの音がうるさいくらいで異常は起こらないというケースが多いのだが、このまま夏になるとえらいことになってしまうのだ。

ぜひPC内部の掃除を実施していただきたい。
自分でする自信がないのであれば、是非ADD-inにお問い合わせを!

FMV DESKPOWER L21Dの電源修理

FMV DESKPOWER L21D

電源の故障で立ち上がらなくなったこいつが、うちには3台ある。

3台とも電源?
ということで検索してみたら案の定、かなり電源トラブルが多い機種のようだ。

こいつの電源BOXは、AcBel製のAPI2PC10というタイプ

AcBel API2PC10

御覧のように特殊な形をしている上に、本体が液晶ディスプレイ一体型であるため、液晶用電源コネクタも付いているため、通常規格のATX電源では替えが利かない。
かといって同じものを入手する方法もない。
このような融通の利かなさから、個人的に一体型の製品は嫌いだ。

しかもメーカ修理に出そうものなら、べらぼうな修理代を要求されることは間違いない。
富士通はパーツの販売も徹底して行わない。
一度ノートPC用のキーボードのパーツ提供をめぐってサポートともめたことがあるが、頑として譲らなかった。
このような融通の利かなさから、個人的に富士通は好きではない。

だからと言って廃棄してしまうのはあまりにもったいないということで、電源の修理に挑戦することにした。

以下修理手順(マネをする場合は自己責任でお願いします。事故が起こっても責任は負いません。下手すると火を噴くよ。)

一体型というやつは、たかが電源を取り外すだけだというのに、やたらといろんな所を外す羽目になるのだが、ここは割愛し、電源を取り外したところから・・・

早速蓋を開けてみる。

L21D電源1

赤丸を付けているところの3つの電解コンデンサをご覧いただきたい。
正常なコンデンサに比べて、てっぺんの部分が膨らんでいる。

L21D電源2

実はコレ、3台とも同じ症状なのだ。

粗悪品のロットを使ってしまったのか、もしくはここに負荷がかかってしまうような設計ミスなのか・・・
どちらにしてもリコールされてもくらいに思う。

分解したところがこれ

L21D電源3

半田ごてを使って問題の電解コンデンサを取り外す。

L21D電解コンデンサ

L21D電源4

基盤には、C46 C49 C52と書いてある。

C46 : 470μF 25V
C49 : 1000μF 16V
C52 : 1000μF 10V

(2009/01/23追記)
C18 :1000μF 6.3V にもダメージがあったとの報告あり

(2009/01/28追記)
C51 : 2200μF 10V にダメージで再発

対応する部品を購入し取り付ける。
電解コンデンサには+-の向きがあるので間違わないように(基盤の穴の+側には+と書いてある。そして足の長いほうが+)

取り付けが終わったのでバラバラのままテストをすることに(これは危険を伴うのでおススメしない)

L21D電源5

電源テスト

ATX電源は14番ピンとCOMをショートさせれば通電させることができるので、この状態でテスト

おっ、FANが回っている。治ったか?
出力側にテスターを当ててみると、5V系も12V系も正常に出力されている。

成功だ!

興奮を抑えつつ、元通り組み直し(これが結構大変。基盤がなかなかボディに入らない)パソコン本体に組み込んで、スイッチオン。

「ぶーーーーん。かちかち」

画面に表示されるFujitsuロゴを確認し、思わずガッツポーズ。

社員全員に自慢して回ったことは言うまでもない。

さて、今回の修理では、測定機器などは一切使用していない。あくまでも目視によってコンデンサの変形を見極めての作業であるため、確実とは到底言えないし、また同じトラブルが起こる可能性も十分にある。
従って、お客様向けのサービスとしてこのような修理ができるわけではないことをご承知いただきたい。

ADD-inにとっての今回の収穫は、3台の貸し出し用マシンができたということくらいだろうか・・・

以上、最後まで読んでくださった方、ありがとう。

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